2013年3月 |
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毎週日曜日の礼拝で語られる説教(聖書の説き明かし)の要旨をUPしています。 *聖書は日本聖書協会発刊「新共同訳聖書」を使用。 |
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子ろばに乗る主イエス | 3月第4主日礼拝 2013年3月24日 |
北 紀吉牧師(文責/聴者) |
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聖書/マルコによる福音書 第11章1~11節 | |
11章<1節>一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山のふもとにあるベトファゲとベタニアにさしかかったとき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、<2節>言われた。「向こうの村へ行きなさい。村に入るとすぐ、まだだれも乗ったことのない子ろばのつないであるのが見つかる。それをほどいて、連れて来なさい。<3節>もし、だれかが、『なぜ、そんなことをするのか』と言ったら、『主がお入り用なのです。すぐここにお返しになります』と言いなさい。」<4節>二人は、出かけて行くと、表通りの戸口に子ろばのつないであるのを見つけたので、それをほどいた。<5節>すると、そこに居合わせたある人々が、「その子ろばをほどいてどうするのか」と言った。<6節>二人が、イエスの言われたとおり話すと、許してくれた。<7節>二人が子ろばを連れてイエスのところに戻って来て、その上に自分の服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。<8節>多くの人が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は野原から葉の付いた枝を切って来て道に敷いた。<9節>そして、前を行く者も後に従う者も叫んだ。「ホサナ。主の名によって来られる方に、/祝福があるように。<10節>我らの父ダビデの来るべき国に、/祝福があるように。いと高きところにホサナ。」<11節>こうして、イエスはエルサレムに着いて、神殿の境内に入り、辺りの様子を見て回った後、もはや夕方になったので、十二人を連れてベタニアへ出て行かれた。 |
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今日から受難週です。今年はマルコによる福音書から、私どもの罪のために十字架に死なれた主イエスのご受難の出来事に聴きたいと思います。 今日の箇所は、主イエスのエルサレム入城の場面です。 また「オリーブ山のふもとにあるベトファゲとベタニア」とありますが、なぜ「オリーブ山」とわざわざ記しているのでしょうか。ベタニアはエルサレムから3キロほど、1時間弱の場所です。 続けて「イエスは二人の弟子を使いに出そうとして」とあります。「使い」とすることは「使者として立てる」ということです。「使者」すなわち「主イエスの代理人」として立てるということです。主イエスは使者を立てて「子ろば」を徴用されるのです。ここに、弟子たちが「メシアなる主イエスの使者である」ことを覚えたいと思います。 私どもにとっては、この世の生活の場が帰るべき場なのではありません。生活の場へと、主が私どもを遣わしておられることが示されております。私どもはこの世に遣わされている、そして主の使者として立てられているのです。 2節には、「向こうの村へ行きなさい。村に入るとすぐ、…」と主の細かい指示が記されております。誰に何をどう言うべきかを、主は教えてくださっております。これはとても大事なことです。私どもは、遣わされた場所で、主イエスが与えてくださる言葉を語るのです。その言葉は力ある、権威ある言葉であるがゆえに、語られたことは起こるのだということを覚えたいと思います。 7節「二人が子ろばを連れてイエスのところに戻って来て、その上に自分の服をかけると、イエスはそれにお乗りになった」とあります。軍馬に乗っての凱旋入城なさるのではなく、「子ろばに乗って」とは、主イエスが高ぶる方ではないことを示しております。 8節「多くの人が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は野原から葉の付いた枝を切って来て道に敷いた」とは、王に対する敬意を表す故事に則っての人々の行為です。 9節「ホサナ。主の名によって来られる方に、 祝福があるように」と、人々は叫びます。「ホサナ」と、主を讃美しているのです。「ホサナ」とは「主よ、お助けください」という意味です。「お助けください」と言って、主を讃美しております。 10節「我らの父ダビデの来るべき国に、/祝福があるように。いと高きところにホサナ」とは、讃美というより祈りの言葉となっています。 この「ホサナ」という言葉は、象徴的であると思います。この世には多くの呻きがあります。その呻き、この世の人々の助けを求める呻き、その呻きは、讃美の言葉であるのです。 私どもの心の奥底の呻き、助けを求める叫びを聞いてくださるお方として、主は来てくださいました。その恵みが「主のエルサレム入城」を語るこの御言葉に示されておりますことを、改めて、感謝すべきこととして覚えたいと思います。 |
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